最近、廉価版DVDと映画の著作権保護期間に関する訴訟が続いていました。著作権保護期間の70年問題については、アメリカでも、スタンフォードレッシグ教授の憲法訴訟まで発展したのでしたが、今回のシェーンについては、かの某裁判にてリベラルな反対意見を記された藤田宙靖裁判長が、上告を棄却のうえ、昭和28年に公表された映画の著作物の保護期間の延長を意図する立法者意思については、「国会審議や附帯決議などによって明らかにされたということはできず、法案の提出準備作業を担った文化庁の担当者において、延長の対象に含まれるものと想定していたにすぎず、立法者意思が明確であるとすることはできない」と述べた、ということでした。今後も憲法学の面白い題材になりそうな予感。


リベラルな最高裁判事といえば、学徒にとってはO.W.ホームズのイメージが強烈なわけですが、やっと読了。同時進行で複数読むので、おもいのほか、時間がかかってしまいました。