孤軍奮闘? 山田和樹
ちょっとロンドンとか行っていたので、ますます久しぶりですが、ヤマカズのために帰ってまいりました(一部、ホント)。
読売交響なんですが、うーん。
http://yomikyo.or.jp/flyer_summer_yamada_0322.pdf
サマーフェスティバル 三大交響曲
2011年8月16日(火) 18:30開演
会場:サントリーホール 座席表:
指揮:山田和樹
これまた久しぶりに、オール譜面台なしで臨んだヤマカズさんなのですが、オケは春の日本フィルのほうがまだましだったかもしれない。それからみると、サイトウキネンは、本当にオケのレベルが高い。
コバケンに甘やかされたり、下野さんのきまじめな譜面読みに慣れたりしているのだろうか、とりわけチェロとコントラバスが最悪。それとも彼らがヤマカズについていけないのは年齢の問題かしら。運命の第1楽章の後、ヤマカズが困ったように何度も首をかしげ、チェロの方々に「お願いしますよ」という感じに丁寧に頭を下げてから指揮台に戻ったのが印象的で、またそういうところでも、ヤマカズと聴衆をググーッと一体化されるので、ずっとこの率直なキャラを失わないでほしい、ヤマカズ。第1楽章で本当に、若いヴァイオリン達だけが「鋭意頑張った」としか言えないぐらい、そして、指揮者の礼にもかかわらず第2楽章のチェロ、コントラバスは全く響かなかった。それでもなんとか第4楽章ぐらいまで行くとそれなりにまとまったのは、お疲れ様です。ただ、ドボルザークになるとやっぱり、指揮者の理念よりオケの経験で暴走してはいなかっただろうか。30代になったばかりの指揮者はまだまだひよ子としてしか扱われないのかもしれないけれど、指揮者の世界とかコンマスならまだしも、世界で通用しないおっさんたちに顎で使われるとは何事。
やれるだけはやる、全力投球、渾身のヤマカズの後ろ姿に改めてずーっとずーっと陶酔した私です。秋の切符も何枚か確保してあります、
頑張ってね、ヤマカズ♡♡
音楽の後は、今夜は帝国ホテルのバーにて。
モヒート と ティンカーベル
三ツ橋敬子さん 男前!
久々の更新です。
東京フィルの定期演奏会に行ってきました。お目当ては、三ツ橋さん♪
http://www.tpo.or.jp/upload/concert/2/20/2043/image_pdf.pdf?2011-06-21 19:02:13
東京フィルハーモニー交響楽団第804回定期演奏会
公演日程: 2011/6/26(日) 15:00開演指揮:三ツ橋敬子
ピアノ:中村紘子ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 変ホ長調 作品55
前半は、大御所中村さんを立てて伴奏に徹しているところが、気配りだなあという印象。実際、ソロの演奏とりわけ、声量の乏しい独唱をかき消すようなオケの迫力を出してしまうことなんて、つい、ヤマカズさんでもやらかしてしまうことがあるけれど、今日のコンチェルトは本当、中村さんのためにあるステージだった。気のせいか、演奏中の年配男性陣の咳が多くて、いろいろ考えさせられましたね。超高齢社会で客層の平均年齢が上がっていても仕方がないけれど、それにしても老人性ぜんそくというのだろうか。咳をし始めてから慌ててがさがさビニールの音を立てて飴を口に入れるおばさまはまだ良い方といえるかどうかわからないけれど、楽章の合間に一斉に咳合戦のようなのも、毎度のことながら、あれだな。
後半は、三ツ橋さんの独断場で、完成度はヤマカズさんのベトに引けを取りません。強いて言えばヤマカズさんの方が粘っこいかな、やっぱり。でも、東京ではなかなか機会の少ない三ツ橋さんを聴けて本当によかった、と実感できるステージでした。後半は、なぜか咳がぐっと減っていたしね。
5月連休のラフォルジュルネの東京会場とか、今年のサントリーホール年間カレンダーとか、圧倒的にヤマカズさんが独占的リードを誇っているけれど、三ツ橋さん、昨年12月のニューヨークでの小澤マエストロ復帰コンサートに引き続き、今夏のサイトウキネンにも呼ばれています。もっともっと東京での出番が増えますように!!
なお、先刻承知の方は多いでしょうけど、三ツ橋さんのプロフィールは、こんな感じです。
http://www.concert.co.jp/artist/mitsuhashi/profile.html
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集英社のHP だったかと思いますが、CL前にこんな記事がありました。
マンUとは対照的。バルサが前日練習で見せた“スキ”
浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
photo by AP/AFLO決戦前日の公式練習でリラックスした雰囲気のバルサ
UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦、バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のキックオフが迫ってきた。試合前日になって開催地ロンドンでも、両クラブのユニフォームやマフラーを身にまとった人々の姿を数多く見かけるようになった。会場のウェンブリー・スタジアムから離れ、街を歩いていても、決戦が迫っていることを実感させられる。
世界中が注視する一戦とあって、チケットの相場もかなりのものだ。現地情報では、定価300ポンド(約4万円)のカテゴリー1(メインスタンド)なら1500ポンド(約20万円)、同150ポンド(約2万円)のカテゴリー3(ゴール裏)でも700ポンド(約9万円)まで高騰しているという。
前回のインテル対バイエルン・ミュンヘンのときには1000を超える値段を聞くことがなかったことを思うと(しかも、1年前は通貨がユーロ。ポンドのほうが高い)、やはり今回の相場は、かなり高目のようだ。
ヨーロッパの2強、いや、世界中のクラブのなかの2強が激突する、世界注視の試合なのだから、無理もない。そのことは、対戦する両クラブの監督もしっかりと認識している。
マンUのファーガソン監督が「チャンピオンズリーグ決勝以上に大きなモチベーションになる試合はない」と言えば、バルサのグアルディオラ監督は「この先誰もが思い出すような、過去10年で最高のゲームにしたい」と応える。
ただし、実際の勝敗予想に関して言えば、バルサ優位の声が圧倒的である。
シャビ、イニエスタを中心に、安定したボールポゼッションが展開できるうえに、メッシという“飛び道具”まで持っているバルサが、「美しく勝つ」ことを多くの人が予想しているわけだ。
マンUにしても、ゲームメイクができるストライカー、ルーニーを中心に、攻撃力は高い。勢いに乗るシャルケをまったく寄せつけなかった準決勝をはじめ、ここまでの勝ち上がりは「危なげない」と表現して差し支えないものだ。
緊張感のある表情で、多くのメニューをこなしたマンU
つまり今回は、東西の横綱が実力通りに勝ち上がってきた決勝戦なのである。にもかかわらず、バルサ優位の声が大勢を占めるのだから、いかにバルサが高い評価を受けているかがわかる。しかし、試合前日の公式練習を見る限り、事はそれほど単純には終わらないのではないか。そんな印象を受けた。
バルサは約1時間の練習のなかにいくつかのメニューがあったものの、ほぼすべてがパス回しの練習だった。簡単に言ってしまえば、徐々に練習の強度を上げていく最初の段階でやるような軽い練習である。時折、大きな笑い声も起きるなど、終始リラックスムードだった。
それはピッチ上だけではない。関係者やメディアが陣取っていたスタンドも、バルサの練習が始まるとカメラを構える人が突如として増えた。こうなると、バルサ優位は予想ではなく、希望なのかもしれない。結果、スタジアム全体が浮わついた空気に包まれた。
その一方で、マンUの練習には、ピリッと引き締まった雰囲気が漂っていた。ファーガソン監督のキャラクターもあるのだろうが、バルサとは対照的に笑いなどなく、練習メニューも簡単なパス回しから、シュート練習、最後はハーフコートのミニゲームと、変化に富んだ1時間を過ごした。
もちろん、決戦直前だからこそ、リラックスが重要だという考え方もあるだろう。笑い声が聞こえたから、緩みがあるとも限らない。
それでも、決戦にふさわしい最終準備を終えたのは、マンUに見えた。下馬評では圧倒的に優位という前提も含め、バルサには足元をすくわれかねない、危うさが感じられた。
バルサにスキあり。それが試合前日の公式練習から受けた率直な印象である。
この記事を書かれた方は今、頭を抱えていらっしゃるかもしれませんが、私が興味を持ったのは、最近よく言われる脳内なんとかってやつです。それと、日本人の好きな「頑張る」「たるんどる」イメージです。あるいは「左脳」「右脳」というべきか。