映画アメイジング・グレイス Amazing Grace

もそろそろ上映が終わりに近付いているようですので、たまにはネタも。


「アメージング・グレース」物語―ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝
なる訳書?も販売されていますけれども、世の中にはこんなのもあるんです。



みずほの封筒は、大きさ比較のため。
The Life of the Rev. John Newton

見開きの上の筆記体はご本人のサインを装っていますが、そんなはずはない。ロンドンのThe Religious Tract Societyなるところから、1839年に刊行されています。伝記というよりは、オウリニィの教会の牧師に就任したころの書簡を編集したものです。そのころから、自伝を書きたかったのかもしれませんね、その日までの自分の歩みをずっと語っております。映画のプログラムには書かれていませんし、映画でも全くひたすら懺悔と愛に生きる清貧の修行僧のように描かれていますが、結婚もしていたようです、先立たれたけれど。残念ながら、この本は、日本ではどの大学図書館にもなさそうです。映画に即した?『「アメージング・グレース」物語―ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝 』なる本なら、駒場にあるようです。

ちなみに、近藤教授が映画のプログラムの解説で言及されている、エクイアノの自伝は、

The interesting narrative and other writings



というタイトルのペンギン文庫版が東大ならば英文研究室、そしていくつかの大学にあります。