メディカル・ツーリズム

本日のクローズアップ現代の問題提起は、まさに、医療ツーリズムでした。題して、「外国人患者を獲得せよ
 〜医療ツーリズムの光と影〜」
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?


インド、タイがすごい、そして韓国が参入し、日本はまだ鴨川の某病院のみですが、国際認証IMAを取得している超豪華ホテルのスイートルームのような病室で至れり尽くせりの医療サーヴィスを受けることができる。医龍3では、舞台となっている明真大学付属病院が先週IMA認証を取得したところだった。「最新の設備で、最高の医療を望むなら、それに見合う支払をしてください」という主張も否定はできないけれど、「国民皆保険を崩すような、病院の格差拡大のしわ寄せが低所得日本人患者に行く」というのが、主な反対理由だ。外国語のできる、優秀で、財前君(懐かしい響き)のような医師たちは高給で引き抜かれていく、外国語のできない、技術的に凡人ないし新人の医師が、その他大勢的な病院に取り残されていく・・・というイメージを喚起する問題だ。ちなみに、某情報によると、医師の高給ランキング1位は、○○医○歯○出身、2位は、慶▲出身、という相場なんだそうですけど、本当かしらん? 


ちなみに、この医療ツーリズムは、いつの間にか、日本の国家戦略↓


平成22年6月18日閣議決定 「新成長戦略」について

5.国際医療交流(外国人患者の受入れ)
アジア等で急増する医療ニーズに対し、最先端の機器による診断やが
ん・心疾患等の治療、滞在型の慢性疾患管理など日本の医療の強みを提
供しながら、国際交流と更なる高度化につなげる。そのため、いわゆる
「医療滞在ビザ」を設置し、査証・在留資格の取扱を明確化して渡航
数、期限等を弾力化するほか、外国人医師・看護師による国内診療を可
能とするなどの規制緩和を行う。
また、外国人患者の受入れに資する医療機関の認証制度の創設や、医
療機関ネットワークを構築することで、円滑な外国人患者の受入れを図
るとともに、海外プロモーションや医療言語人材の育成などの受入れ推
進体制を整備するほか、アジア諸国などの医療機関等との連携に対する
支援を行う。これらの取組を推進することで、2020 年には日本の高度医療及び健診
に対するアジアトップ水準の評価・地位の獲得を目指す。


何年か前に、外国の法律事務所の上陸を許すか否かという問題があったっけね。当時の医師会は、対岸の火事だったということになりそうですが、今、武見太郎のような人物はいないのかな?


一方、医龍3といえば、原作に沿っているんだか、独自なんだか、曖昧なところがありまして、原作では、胸部心臓外科の教授選の最中に行われた野口教授の手術の日に、国立教授の息子が病院の屋上から飛び降りて、スーパー天才外科医朝田龍太郎を巻き込む惨事となり、研修医伊集院が執刀、という、普通ありえない展開で最高潮に達したのですが、先ごろ出た24巻の帯には、「TV化 決定! ・・・さようなら、朝田龍太郎」とあります。そして、今週木曜日放送分の予告動画だと、不吉ムード満載やん。


content_id=2960http://www.fujitv.co.jp/GPplayer/e/GPplayerJMe.html?drama/iryu3/101111iryu3&type=flv


ただ、それにしても、医療ツーリズムか目の前の患者か、研修医問題、チーム問題、盛りだくさんのてんこ盛りで、論文だと絞られるな。