事業仕分け その2

yahooの報道が正しければ、由々しきニュースである。


.事業仕分けで極秘マニュアル=財務省の視点を指南−政治主導に逆行・行政刷新会議
11月17日15時33分配信 時事通信

 政府の行政刷新会議が2010年度予算概算要求の無駄を洗い出す「事業仕分け」で、事務局が極秘の査定マニュアルを作成し、民間有識者など仕分け人に配布していたことが17日、明らかになった。財務省の視点に基づき、仕分け対象事業の問題点を列挙、各担当省庁の主張に対する反論方法まで具体的に指南する内容。政治主導を掲げた事業仕分けが、財務省主導で進んでいる実態が明らかになった格好だ。
 事業仕分けは、予算圧縮に向けて国会議員や民間有識者ら仕分け人が、各省庁が要求した事業項目を外部の目を通じ、「財務省には無い視点」(枝野幸男ワーキンググループ統括)でチェックする仕組み。すべて公開で実施され、鳩山政権初の予算編成に当たって導入された。
 査定マニュアルは、事業仕分け前に「参考メモ」として仕分け人に配布され、事業ごとに「論点」を提示し、問題点などが個条書きされている。マニュアルに従えば、対象事業に詳しくない仕分け人でも、厳しく問題点を指摘できる仕組みだ。 


鳴り物入り劇場政治が依然続いていたのだというか、自民党時代の各種諮問会議が有名無実であったことと大差ないかもしれない。今朝も、議員が出席しない部会があると朝日新聞の一面で書かれており、民主的正統性はいずこ?と思いつつ、忙しくてフォローできていないところだった。最近、国土交通省の若干のかかわりを持った某氏によれば、日航の支援も、完璧に官僚主導のままに動いているという。総選挙で民主党に期待を掛けた有権者のうちで、少しずつ、こんなはずじゃ・・・という思いがかすかに忍び寄りつつあるかもしれないし、仮にそうだとしてもなお、自民党の復活を期待する声が最早全く聞こえてこないところに、日本政治の一種の悲惨さと、政治不在でも何とか国と社会が動いていることへの安堵とがあるような気がする。