『法律時報http://www.nippyo.co.jp/maga_houjiho/index.htm

[特集]
民事司法アクセスの現状と展望

司法改革の動きの中で、国民が、利用者としてより容易に司法にアクセスし、多様なニーズに応じて、適正、迅速かつ実効的な権利の実現や紛争の解決を得られるようにするため、各種の制度改革の検討や実施が進められてきた。これまでの成果や現状を検証し、課題の抽出と今後の展望を試みる。
【法律時評】
取調べの録音・録画と裁判員裁判 守屋克彦

■特集=民事司法アクセスの現状と展望



《座談会》
民事司法アクセスの現状と展望 一木剛太郎・安藤信明・菅原郁夫・山本克己・山本和彦、笠井正俊(司会)
民事司法アクセスの充実に対する評価と課題 長谷部由起子
法テラスの現状と展望─民事司法アクセスを中心に 及川健二
簡易裁判所の訴額拡大・審理充実 鈴本浩一郎
民間型ADRの現状と展望 山田 文
労働審判制度の現状と展望 徳住堅治
境界(筆界)紛争解決制度の現状と展望 佐藤鉄男
民事執行制度の現状と展望 下村眞美

【論説】
《最終回》代理の研究──法律行為研究会
従属的地位者と取引をした相手方の保護 ──下請負人の行為と表見代理の成否を素材として 芦野訓和
《最終回》21世紀の社会保障法研究に問われるもの ──権利論の再構築の観点から
平和 藤原精吾
永住者の帰国権をめぐる国際的潮流と再入国許可制度 岡本雅享
批判的人種理論と日本法 ──和人の人種的特権について マーク・レヴィン 尾崎一郎(翻訳)
 
【取引法研究会レポート】
募集型企画旅行における手配債務、旅程管理債務  ──約款に対する新しい解釈の試み 宮川不可止
 
労働判例研究】
成果主義的な職務給制度を導入した就業規則変更の効力が肯定された例  ──ノイズ研究所事件
斉藤善久
 
【史料の窓】
反政党内閣論者の論拠 小林和幸
 
 新法令解説
 文献月報・判例評釈
 2007年総目次
 メモランダム


[次号の予告]
法律時報 2008.3月 993号 2008年2月27日発売 予価(税込)1,500円

特集=会社をめぐる環境変化と法的リスク
近時、会社法の制定、金融商品取引法の成立など、会社をめぐる立法が相次ぎ、また、コンプライアンスやリスク・マネジメントが強調されている。本特集では、こうした状況のもとでの株式会社をめぐる諸問題について、特に法的リスクを中心に考察する。


『思想』http://www.iwanami.co.jp/shiso/index.html

思想の言葉 荒井 献 (2)
否定神学・類比・弁証法
 ──ディオニュシオス,トマス,クザーヌスにおける言語の限界と超越の言表可能性── クラウス・リーゼンフーバー (6)
黒い病 酒井明夫 (41)
アリストテレス政治学における知慮(フロネーシス)の位相 荒木 勝 (57)

〈書評〉言語社会学の描く歴史のドラマ
 ──ダニエル・バッジオーニ『ヨーロッパの言語と国民』 工藤庸子 (84)
兵士たちのフランス軍
 ──ヴィシー政権下の退役兵士団体── 松沼美穂 (93)

民衆に政治をできなくさせる置き換えの手法について 和田伸一郎 (110)
租税による経済システムの制御(下)
  ──ニューディール期「留保利潤税」を手掛かりに── 諸富 徹 (129)

URLから、「思想の言葉」にはいると、なかなかシリアスなことが書かれています。