法律時報988号が届きました。

 2007.10

988号  発売日2007.9.27  税込価格 1,500円
(本体 1,429円)

  B5判 毎月27日発売 雑誌コード08027

[特集]
生殖補助医療の規制と親子関係法

代理母をはじめ、最近問題になっている生殖補助医療を中心的に取り上げ、そのような技術を使用することの倫理性、法規制のあり方、ならびにそこから生まれた子の親子関係法につき、さまざまな専門分野から検討する。
【法律時評】
政党政治の現実と議会制民主主義の復活!?
 ――参院での与野党逆転を契機に 上脇博之
■特集=生殖補助医療の規制と親子関係法


《座談会》
生殖補助医療の規制と親子関係法――とくに代理懐胎について 石井美智子、佐藤やよひ、柘植あづみ、吉村泰典、高橋朋子(司会)
《論 考》
生殖補助医療における自己決定と憲法 青柳幸一
生殖補助医療と子の権利 水野紀子
生殖補助医療と刑事規制 甲斐克則
代理母に関する外国判決の効力〜民訴118条の適用に関して
 ――東京高決平成18年9月29日および最決平成19年3月23日をもとに 長田真里
生殖補助医療の法規制と親子法
 ――最高裁判決を素材に親子法は誰のためにあるのかを考える 石井美智子
アメリカ法における生殖補助医療規制と親子関係法 中村恵
韓国法における生殖補助医療規制状況――立法化にむけての動き 洪賢秀

【特別企画】
住基ネット憲法訴訟の今日的課題 その1
《対談》あらためて憲法13条裁判を考える
 ――住基ネット訴訟に関連して 樋口陽一中島徹
【論説】
《連載(17)》代理の研究――法律行為研究会
 「無権代理人の責任」の構造・射程 長坂純
《連載(5)》21世紀の社会保障法研究に問われるもの――権利論の再構築の観点から
 家族・子どもと社会保障法――家族と国家の関わり方をめぐって 秋元美世
独占禁止法の執行停止規定導入の経緯、その運用状況および課題(下) 鈴木恭蔵
【B&Aレビュー】
井上宜裕『緊急行為論』●刑事法学の動き 米田泰邦
刑事訴訟法判例研究】
刑事訴訟法328条により許容される証拠 福島至
労働判例研究】
下級職制による脱退勧奨行為の不当労働行為性  
 ――JR東海事件 道幸哲也
最高裁判例紹介】
刑事事件
 ――平成18年10月26日第二小法廷決定(審判併合請求事件)
   平成18年11月20日第三小法廷決定(詐欺、恐喝未遂、出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律違反被告事件)
   平成18年11月21日第三小法廷決定(法人税法違反、証拠隠滅教唆被告事件)
   平成18年12月13日第三小法廷決定(詐欺、公正証書原本不実記載、同行使、強制執行妨害、競売入札妨害、電磁的公正証書原本不実記載、同供用被告事件)
【史料の窓】
外務省南洋局の対米無通告開戦計画 佐藤元
 

 新法令解説
 文献月報・判例評釈
 メモランダム


[次号の予告]
法律時報 2007.11月 989号 2007年10月27日発売 予価(税込)1,500円

特集=刑事訴訟法の課題
60年を迎える刑事訴訟法がこれまで改革の課題を改めて確認し、この課題を果たすためにどのような実践的・理論的営為が積み重ねられてきたか、そしてその営為の現時点における成果はどのように評価できるのかを明らかする。