指揮 山田和樹 with 横浜シンフォニエッタ

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン丸の内版 行って参りました。もちろん、お目当てはこれ。もう、この2週間に3回も山田和樹さんにお目にかかれて幸せ  (ご興味の向きは、前回とかご覧くださいな)。

ベートーヴェン(マーラー編曲):弦楽四重奏曲第11番op.95「セリオーソ」
ヒンデミット:葬送音楽
シェーンベルク浄夜op.4


ベートーヴェン+山田和樹+トマト」と言えば絶対安心という感じで、良くも悪くもひとつの世界になっている感じがしますが、つまりそれだけに、せっかく意欲的にいろいろなものを演奏しようという意気込みが先行する感じのほかの曲、になりかけてしまうところあり。それでも1曲ごとに首席奏者を変えての布陣で、とくに最後は、楽器も奏者も素晴らしかったですね。さすが。ヴァイオリン奏者の皆さん、一時的に家族が路頭に迷ってもいいから?頑張って全員お揃いでストラディバリ買おうよ。


ただ、残念ながら、今日のメニューはどう考えてもお子様向けではなく、プログラムの「3歳以上入場可」というのは、「お祭り」としてはそうかもしれないけど、プログラム変更後は特に震災被災者追悼ニュアンスがある内容で、幼児にとって、そして大人にとってあまりハッピーではなかったですね。もちろん、聴衆の側もね、事前のアナウンスで、演奏中にショッピングバッグから物を出し入れなどしないようにというのを聞いた時には昨年の山田和樹@大阪フィルを思い出してしまったけど、演奏中に最前列で赤ちゃん泣いているってどうですかね? いわゆるファミリーコンサートを期待してチケットを取ったのかもしれないけれど、演目で察してほしいですね。すごく神経を集中して指揮棒を振りあげた瞬間に会場のだれもが聞こえるような子供の話声で、指揮棒を下ろさざるを得なかった時って、本当にイラッとしたと思います。


もうひとつ、私が発狂しそうになったのは、2人ぐらい右手の離れた席にいた男性で、水虫が痒いのか、演奏中しばしば、靴を脱いだ足をすり合わせたり手で掻いたり。シャワシャワいう微かな音と、匂いと…。最近、曲の合間ではなく演奏中に咳をする人が多いのもがっかりですが――携帯の電源を切るときにのど飴を口に入れることをセットにしましょうよ――、この新手の無神経には、どうしてくれよう!


というわけで、いつにもまして、山田さんの情熱的な後ろ姿に必死で集中した私です。山田和樹さん、引っ張りだこだから今日も暗譜ではなかったけれど、





全身全霊打ち込んだいつもの後ろ姿に、今日もしびれました♡♡♡ 


明日は金沢、明後日はまた丸の内、三日間全部違う曲目ですが、頑張ってくださいね。