昨日は、エイヤッと気合を入れるべく? BUNKAMURAで充電。ドゥマゴで簡単に腹ごしらえしてから、今週金曜日までの『小さな村の小さなダンサー』を鑑賞。本当は8月中に観たかったのに、いろいろあって行けずにいたもので、滑り込みセーフ。毛沢東最晩年の頃、山東省の貧しい村から徴収されて北京舞踏学院に送り込まれ、泣きながらも成長していく少年のお話。英語の原題は、Mao's Last Dancer。彼を一番可愛がってくれた先生は、反革命分子として連行され(彼は窓から見送る)、彼を一番叱っていた先生が(どの生徒を送り出せばいいかと意見を求められた時に、彼は無言ながら目とポーズでアピールする)「精神力と勇気では一番」という太鼓判を押してくれたおかげでヒューストン・バレエ団の3ヶ月のサマースクールへ送り出される。思い切り自由に踊れる喜びは何物にも代えがたく亡命してしまう。でもグリーンカード取得の決め手となった結婚相手とはまもなく別れ、バレエ団のプリマと再婚し、今は3人の子どもに恵まれてオーストラリアに住んでいる由。貧農の生活ぶりや江青女史だの何だのの当時のドキュメント的な映像、恵まれたチャンスを無駄にしないしたたかさ、中国に圧力をかけ得た90年代アメリカの強さ・・・見応えありました。