牛に引かれて善光寺、というわけでもないけれど、丸山真男に引かれてラスキを読む。

戦争は、勝利のための必至の代償として、相互援助の組織化を強要する。


福祉国家の説明として、とてもシャープだなあと思ったり。


それから、晩年のカントが今でいう認知症アルツハイマーであったらしいことなど、伝記から窺い知る。カントといえば、とにかく定時定刻の人、街から一歩も外に出ない人、生涯独身というイメージがあって、こういう生活習慣がよくないと、現代ならいわれそうな気がする。そのほか、図書の横領罪よりは気楽な文献を何冊か。それにしても、世良世代はウェーバーなのだが、最近のは本当にヴェーバーである。