信託法の新展開―その第一歩をめざして

信託法の新展開―その第一歩をめざして

主要目次
□自己信託−−新法におけるその抑制策について(米倉 明)
問題の所在および用語のお断り 直接執行に対する異議訴訟の展開像(フロー) 詐害行為取消訴訟と直接執行に対する異議訴訟との関係 附則2条は適切であったか 結び

□預り金の信託的管理−−当事者が信託と認識していないのにその契約を信託と認定するメルクマールは何か(伊室 亜希子)
序−−問題の所在 預金債権帰属アプローチの限界 預り金の問題についての信託アプローチ 救済法理としての信託の成立要件 結び

□信託法理における債権者取消権制度の展開−−詐害信託取消権と受益者取消権を中心に(松尾 弘)
問題意識 詐害信託取消権 受託者の権限違反行為に対する受益者取消権 詐害信託取消権と受益者取消権の関係

□忠実義務論に残された課題に関する一考察−−法制審議会信託法部会における議論の整理と分析を通じて(吉永一行)
序 旧法 新法の規定と法制審議会信託法部会における議論 法制審議会信託法部会における議論の分析 まとめ

□相殺について残された問題(道垣内弘人)
はじめに これまでの議論 アメリカ法の概観 得られる示唆と検討 まとめ

□信託事務処理の委託先が指名されている場合における受託者の責任−−−民法105条2項の形成過程をも参考にして(大山 和寿)
はじめに 関係条文の形成経緯 関係条文の理解 おわりに

□後継ぎ遺贈−−その有効性と信託による代替可能性について(田中 亘)
はじめに 後継ぎ遺贈と受益者連続−−その法律構成および問題の所在 信託による後継ぎ遺贈の代替可能性について 後継ぎ遺贈の有効性とその限界について 信託法における後継ぎ遺贈型の受益者連続について おわりに

発行元の商事法務のHPでは、米倉のみになっているのですが・・・。

信託法の新展開
−−その第一歩をめざして



米倉 明 編著
A5判/265頁/5,250円(税込)
ISBN978-4-7857-1499-4   08.2刊

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信託法の研究・教育に携わっている研究者が、旧法下での議論と新信託法の成立過程での解釈論、比較法、立法論等の議論をふまえ様々な角度から研究を重ねた論文集。