佐賀新聞

米中絶率、74年以来最低に/背景に避妊薬普及と米団体


 【ワシントン23日共同】米国女性の妊娠中絶率が2005年、中絶が合法となった翌年の1974年以来、最低水準となったことが23日までに、非営利の米研究団体「ガットマッチャー研究所」の最新統計で明らかになった。避妊薬の効果的使用が広まり、望まない妊娠が減ったことなどが理由とみられている。

 米国の宗教、社会保守派が強く反対する妊娠中絶は大統領選の主要争点の一つ。中絶反対派の一部は中絶率や件数の低下では不十分として、胎児の法的権利を保障する合衆国憲法修正条項の成立を目指している。

 統計によると、15−44歳の米国女性1000人当たりの中絶を行った人は1981年の29・3人をピークに徐々に減少。2005年は19・4人と、1974年の19・3人以来の低水準となった。

2008年01月23日 17時53分