『思想』12月号
みすずの専売特許かと思ってたパトチカが岩波に登場。最近は、抵抗する哲学者がいないらしい。
ヤン・パトチカのために ─―チェコの哲学者・生誕100年
思想の言葉 金田 晉 (3)
パトチカとナショナリズム
──「チェコ民族再生運動」とチェコ・ナショナリズムをめぐって── 石川達夫 (8)
追憶と敬仰の向うの影
──ソークラテースの道── 今道友信 (28)
ヤン・パトチカ
──自然的世界の哲学から歴史哲学へ── ポール・
リクール (37)
抵抗する哲学者ヤン・パトチカ
──ポール・リクールの視点から── 久米 博 (47)
パトチカと戦争の存在論
──テクネー・前線・犠牲── 合田正人 (64)
〈書評〉「闘争(ポレモス)」が生む歴史
──ヤン・パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』── 貫 成人 (85)
エポケーと還元 ヤン・パトチカ (91)
〈世界という全体〉と人間の世界
──現代における世界論の一つの試みのために── ヤン・パトチカ (109)
「非−主観的現象学」のために
──ヤン・パトチカ生誕100年── 斎藤慶典 (120)
パトチカとコメニウス
──デカルト的自我論との距離── 相馬伸一 (152)
20世紀チェコのアート・シーン
──ヤン・パトチカを出発点として── 赤塚若樹 (169)
19世紀末から20世紀初頭のチェコ音楽と政治
──近代国家の成立と芸術の役割── 内藤久子 (189)
『哲学的問題としての自然的世界』
フランス語訳のための「後語」 ヤン・パトチカ (208)
〈資料〉ヤン・パトチカ年譜・主要著作一覧 (223)