Jaynes v. Commonwealth

迷惑メール防止法は違憲という判決について、話題になっているようですが。
http://www.asahi.com/international/update/0913/TKY200809130047.html

Supreme Court of Virginia Opinions という頁から拾えるpdf
http://www.courts.state.va.us/opinions/opnscvwp/1062388.pdf

判旨として重要なところは、ここで

We also hold that Jaynes has standing to raise a First Amendment overbreadth claim as to Code § 18.2-152.3:1. That statute is unconstitutionally overbroad on its face because it prohibits the anonymous transmission of all unsolicited bulk e-mails including those containing political, religious or other speech protected by the First Amendment to the United States Constitution.（太字部分はこちらで強調）

ですが、先日も某政府が政府批判に対して訴訟を起こしたことについてアメリカの司法団体から表現の自由に反するという批判が･･･という記事があったような気がします（削除されている感じ）。いわばお家芸の、表現の自由については厳格解釈ではなかったかしらん。政治的な表現の自由云々とspamとを区別しないというところは、ある種の直感に反するような気がしますが、一方でやっぱりこの州は保守なんだなという気もします。しかし、それにしてもこの裁判所、ほぼ３ヵ月毎とはいえ、同日に１６もの判決を出しています。季節ごとの巡回裁判の伝統をそのまま見ているようです。